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| 2026/06/14 11:04:50瀏覽17|回應0|推薦0 | |
| テレビ連続ドラマ 『台湾水利の先駆者 八田與一と外代樹夫妻』19 【第十八回】 1、日・芝居 時:大正十四年八月某週末の午前 場所:烏山頭宿舎地区・八田與一宿舎の客室 登場人物:八田與一、外代樹、正子(8歳)、晃夫(6歳)、綾子(4歳) △八田與一宿舎の客室では、與一が子どもたちと積み木をして遊んでいる。外代樹はそばで毛糸を編んでいる。 正 子:「お父さん、私たち城を建てたいの!」 與 一:「どうして城を建てたいの?」 晃 夫:「お母さんがとても大変だからだよ!城を建てれば、たくさんの使用人がいて家事を手伝ってくれるでしょ。」 與 一:「お前たちも自分からお母さんの家事を手伝わないといけないよ?」 正 子:「やってるよ!私は掃除や床拭きや洗濯物を干すのもできるよ。」 晃 夫:「僕もできるよ!花を植えたり草を抜いたりも手伝ってる。」 與 一:「みんなよくできていて偉いね。」 外代樹:(手紙を取り出して)「昨日、金沢のお兄さんから手紙が来たの。でもあなたが台北から帰るのが遅くて、まだ見せていなかったの。」 與 一:(手紙を開けながら)「おお?何が書いてあるのかな?」 與 一:「お兄さんが、あなたのご両親と一緒に八月上旬に台湾へ私たちを訪ねて来るそうだよ。」 外代樹:(嬉しそうに)「それはいいわね!正子、晃夫、綾子、おじいちゃんとおばあちゃんが金沢から台湾に来て、あなたたちに会いに来るのよ。」 正 子:「おじいちゃんとおばあちゃん?」 外代樹:「あなた見て。子どもたちはおじいちゃんとおばあちゃんのことをとても知らないのね。」 與 一:「それは仕方ないよ。故郷は遠いからね。あとで菜園に手伝いに行かないといけないんだ。信一と信義と約束しているから。」 2、日・芝居 時:大正十四年八月某週末の午前 場所:烏山頭宿舎地区横の菜園 登場人物:八田與一、正子、晃夫、藏成信一、秀子、大志、林信義、米雅 △宿舎横の菜園では、與一・信一・信義が土を耕している。秀子と米雅はヘチマや野菜を収穫している。 信 一:「所長、今回台北へ行かれて、山形局長は何とおっしゃいましたか?」 與 一:「局長はアメリカの水利専門家を工事現場に派遣して、現地で調査させ、我々と協議する予定だと言っていた。」 信 一:「局長はかなり慎重ですね。」 與 一:「兄から手紙が来て、来月初めに岳父と岳母が台湾へ来て私たちを訪ねるそうだ。」 信 一:「それは良い知らせですね。秀子もずっとおじさんたちを恋しがっています。あとで伝えておきます。」 與 一:「もし私が急に動けない場合は、基隆港で彼らを迎えてくれ。」 信 一:「分かりました。」 與 一:「濁水溪の導水路と給水路が完成した。工事検査が終われば、灌漑を開始できる。」 信 一:「皆の努力が少しずつ成果になっていますね。」 3、日・芝居 時:大正十四年八月某週末の午前 場所:濁水溪取水口水門 登場人物:八田與一、白木原民次、阿部貞壽、鹿島精一、藤原有紀 △濁水溪取水口水門にて、與一が幹部とともに検査を行っている。鹿島組の跡取り・鹿島精一と監督・藤原有紀も同行している。 藤 原:「八田所長へ報告します。全施工過程は、ほぼすべて出張所から提供された設計図通りに施工されており、大きな変更はありませんでした。」 與 一:「それは白木原技師率いる測量隊のおかげだ。測量と図面作成が非常にしっかりしていた。」 民 次:「所長のお褒めの言葉、ありがとうございます。」 精 一:「施工期間中、この地域の街庄長たちは積極的に協力してくれましたし、農民たちは鍬や篭を持って自ら溝掘りを手伝ってくれました。その熱意には深く感動しました。」 與 一:「彼らがこの工事によって生活が変わることを理解しているからだ。」 精 一:「上流の日月潭ダムが完成すれば、ここは一年中灌漑用水に恵まれるようになります。」 與 一:「そうだ。日月潭の工事にも君たち鹿島組が参加している。水は農村の生命だ。十分な水があれば、農村は必ず発展する。」 4、日・芝居 時:大正十四年八月某週末の午前 場所:基隆港埠頭 登場人物:藏成信一、八田智證、米村吉太郎、米村琴 △基隆港埠頭に船が入港し、旅客が次々と下船している。埠頭で藏成信一が赤い旗を振ると、それが合図となり智證たちが気づく。 信 一:「兄さん、米村ご夫妻。」 智 證:「信一君か?」 米村琴:「信一、どうして與一は迎えに来ていないの?」 吉太郎:「與一は公務で来られないのだろうね?」 信 一:(荷物を持ちながら)「はい、叔母さん。與一と阿部技師は彰化で工事検査をしています。私が皆さんを烏山頭工事現場へ案内するように言われました。」 5、黄昏劇 時:大正十四年八月中旬某週末夕方 △外代樹と秀子が子供たちを連れて、宿舎の入口で智證と米村夫妻を迎える。 米村琴:(前へ出て抱きしめる)「娘よ!このおばあちゃんは、あなたが恋しくてたまらなかったよ!」 外代樹:「お母さん、私は毎日お母さんとお父さんのことを思っていました!子供たち、祖父母に挨拶しなさい。」 △正子と晃夫が恐る恐る「おばあちゃん、おじいちゃん」と呼ぶ。 吉太郎:(両手を広げる)「良い孫たちだ、さあ、おじいちゃんに抱かせておくれ。」 △正子と晃夫が前へ進み、吉太郎が彼らを抱きしめる。 外代樹:「お兄さん、お義母さんの体調はいかがですか?」 智證:「母の体力はますます衰え、病気に苦しんでいます。」 外代樹:「お兄様方が面倒を見てくださっているおかげです。もし與一の仕事があまりにも忙しくなければ、本当は帰って見舞うべきなのですが。」 智證:「金沢までの道のりはあまりにも遠く、母もあなたたちに無理に帰って来てほしいとは思っていません。」 秀子:「叔母さん、叔父さん、とりあえず家の中で少し休んでくださいませんか?」 信一:「そうですね、話に夢中で、家にお通しするのを忘れていました。」 6、夜劇 時:大正十四年八月中旬某週末夕方 △與一の宿舎の客間で、両家が長方形の食卓を囲んで夕食を取っている。 米村琴:「信一、與一はまだ帰っていないの?」 信一:「様子を見る限り、今夜は帰れないようです。検収作業が遅くまでかかっているのでしょう。」 吉太郎:「與一は普段もそんなに遅くまで働いているのか?」 外代樹:「いえ、そうではありません。仕事が終われば家に戻って子供たちと夕食を食べています。」 智證:「この辺の工事はまだ続いているのか、信一?」 信一:「はい。三交代制で昼夜を通して工事を行っており、出張所の幹部が交代で現場を巡視しています。」 智證:「あと何年くらい続くのだ?」 信一:「およそ五、六年はかかるでしょう。」 智證:「そんなに長くか。」 信一:「はい。堰堤の本体工事はまだ始まってもいません。」 米村琴:「娘よ、あなたと秀子の料理の腕は随分上達したのね。」 外代樹:「以前、西門町で借家生活をしていた時に、阿操さんや林太太に教わったのです。」 7、夜劇 時:大正十四年八月某週末午前 △與一の宿舎の客間で、信一が智證とともに茶を飲んでいる。 智證:「この宿舎区には多くの人が住んでいるのか?」 信一:「はい、二千人はいるでしょう。工程人員のほかに家族もおり、普段からとても賑やかです。週末には広場で野外映画も上映され、老若男女が芝生で座ったり寝転んだりしていて、その雰囲気はまるで私たちの地の桜の季節のようです。」 智證:「それは面白いな。」 信一:「仕事の合間には心身の調整も必要です。與一先輩が宿舎区を設計した当初、技師たちは家族の同居を考慮しておらず、一戸に二人しか住めない設計でした。しかし先輩が、施工期間中に家族と共に暮らせる十分な空間を確保すべきだと強く主張しました。」 智證:「なるほど、與一はよく考えているな。」 △與一宿舎の客室では、米村夫妻が外代樹と子供たちと談笑している。綾子は米村夫人の膝に抱かれている。 米村琴:「この三人の宝物、写真では見ていましたが、実際に抱くと全然違うわね。」 外代樹:「お母さん、ぜひこの機会にたくさん抱いてあげてください。」 吉太郎:「この人は道中ずっと、孫が懐いてくれるか心配してうるさくてな。」 外代樹:(微笑)「お父さん、お母さんは子供たちが可愛いのですから、そんなに言わないでください。」 吉太郎:「私は文句を言っているわけじゃない。ただ耳が休まらないだけだ。」 米村琴:「あなたは三人の子供を抱え、さらにお腹にも四人目がいるのだから、無理をしているのではないかと心配でね。」 外代樹:「大丈夫です。家事や育児のほか、近所の方々と一緒に菜園で野菜も作っています。」 8、日劇 時:大正十四年八月某週末午前 △烏山頭工地の高台にて。 吉太郎:「この工事区域はかなり広いようだな。」 與一:「はい、お父さん。このダムが完成すれば、東アジア最大の貯水量を持つダムになります。」 智證:「三弟よ、だから金沢に残らず、ここで力を発揮しているのだな。」 吉太郎:「與一、作業員たちはとても熱心に働いているな。特にあの大型機械はずっと動き続けている。」 與一:「大型機械を使えば効率が上がり、多くの人手を省けます。」 吉太郎:「なるほど、私は初めて見る機械ばかりだ。」 與一:「はい、あの蒸気ブルドーザーは信一と一緒にアメリカで選んだものです。」 米村琴:「與一、あなたはもう金沢に戻って隠居する気はないのね?」 與一:「お母さん、台湾の生活には慣れていますし、まだ多くの工事が私と信一を待っています。」 吉太郎:「おい婆さん、與一は大事業をやろうとしているのだ。応援してやろう。」 信一:「叔母さん、叔父さんの言う通りです。義兄にはまだ多くの計画があります。」 米村琴:「私はただ心配なのよ。長く故郷を離れて苦労しているから。」 信一:「叔母さん、ここでは『喜んでやるなら苦もまた楽し』という言葉があります。私たちは仕事で来ているのですから、弱音は吐けません。」 9、日劇 時:大正十四年九月上旬某週午後 △烏山頭出張所内で、土木局長・山形要助とアメリカ水利局専門家ジャスティンが水工模型の前に立ち、八田與一および出張所幹部とダム工事の設計について討議している。 山形:「ジャスティン博士、専門的な立場から評価していただきたいのですが、堤体本体に『半水成工法』を採用することは可能でしょうか?」 ジャスティン:「八田所長から提供された書面資料を検討したところ、堤体本体に『半水成工法』を採用することは、現在の主流工法とは異なるものの、理論的には可能です。耐震係数については実際の縮小模型実験を通じてデータを得る必要がありますが、安全性に大きな問題があるとは考えません。ただし……」 山形:「博士、どうぞ遠慮なく率直におっしゃってください。」 ジャスティン:(水工模型の自然越流洪水吐を指し)「私が疑問に思うのは、この模型にある洪水吐の設計です。すでに取水門の設計があるにもかかわらず、堤体の片側にさらに洪水吐を設ける必要性はあるのでしょうか?」 山形:「八田所長、この点について説明していただけますか。」 與一:「はい。取水門の主な機能は水位調整であり、さらに発電用途も兼ねています。集水区域が広大であり、台風季には豪雨が頻発し、上流から短時間に大量の流入があることを考慮すると、人工制御の取水門だけでは不十分となる可能性があります。そのため、堤体の取水門とは別に洪水吐を設け、水位が一定高度に達した際には自然に放流できるようにしています。」 山形:「なるほど、その説明には一理あります。博士、どうお考えですか?」 ジャスティン:「八田所長のダム設計思想は非常に先進的ですが、主流とは異なります。堤体側面に別途洪水吐を設ける必要性が本当にあるのか、構造的な圧力低下を招かないかという点が第一の疑問です。第二に、堤体中央に粘土のコア層を設けて浸透水を遮断し、決壊を防ぐという点は土質ダムとして妥当ですが、そのコア層内部の鉄筋コンクリート構造は、高さ・幅ともに不足しており、結果として耐圧力不足を招く恐れがあります。満水位に近い状態で六〜七級以上の地震が発生すれば、崩壊・決壊の危険性がある。この二点は慎重な検討が必要です。」 與一:「この点については幹部と議論し、水工模型による縮小実験も行っており、自分の設計にはかなり自信があります。」 ジャスティン:「さらに、土質ダムは鉄筋コンクリートに比べて安価で、風化による劣化やひび割れの懸念も少ない一方で、厚さは約三倍必要となり土量が膨大になります。採取・運搬・処理コストを含めれば、総コストは必ずしも大きくは変わらない可能性があります。」 與一:「この工法では約三百万立方メートルの土砂と、コア層用の微細粘土が必要になりますが、供給地としては近隣の大内郷があり、輸送コストはそれほど高くありません。」 信一:「はい、博士。私たちが貴国を視察した際、多くの水利工学の新しい知見を得ました。その経験が所長の設計の基礎になっています。」 山形:「では八田所長、あなたの縮小実験のデータを整理し、報告書として博士に渡してください。持ち帰って分析してもらい、意見書を提出していただきましょう。」 與一:「はい、局長。」 10、夜劇 時:大正十四年九月上旬某週末午前 △與一の書斎で、與一が机に向かい報告書を書いている。外代樹が茶を運んでくる。 外代樹:「あなた、お茶ですよ。」 與一:「そこに置いておいてくれ、あとで飲む。」 外代樹:「何をしているの?」 與一:「山形局長から、アメリカ水利局の専門家に渡す報告書を書くように言われたんだ。明日はその専門家を工事現場に案内する予定だ。」 外代樹:「局長はあなたの設計を信用していないの?」 與一:「局長の言葉ではなく、内田総督の意向らしい。上層部にいくらか懸念があるため、アメリカの専門家を招いたのだ。」 外代樹:「遠くから来た人の言うことの方が信じられる、ということかしら?」 與一:「水利工学の分野では、確かにアメリカの方が進んでいる部分もある。彼らの経験を参考にすること自体は、悪いことではないだろう。」 11、日劇 時:大正十四年九月上旬某週午後 △青年技師・宮地末彥が、廣井勇教授の推薦状を携えて出張所を訪れる。推薦状と履歴書、卒業証書を八田に提出する。 末彥:(丁寧に)「八田長官、私は宮地末彥と申します。東京工業大学土木研究所を卒業し、博士号を取得しました。今後ご指導をお願いいたします。」 △與一は推薦状を開き、二度読み返す。 與一:「君はかなり優秀なのだろう。廣井教授がわざわざ推薦状を書くのも当然だ。ただ、分からないのは、これほどの学歴がありながら、なぜ大学で教鞭をとり学術研究をせず、わざわざ台湾のこのような現場に来たのかということだ。」 末彥:「報告します。私は学んだ知識を実務に活かし、自分の力を十分に発揮して、先生のように大事業を成し遂げたいと考えています。廣井教授も、志を実現するには台湾で八田所長のチームに加わるべきだとおっしゃいました。」 與一:「宮地、志は立派だ。君を評価する。ただしまだ技師資格を持っていないため、大圳組合として正式採用することはできない。」 末彥:「その点は承知しています。」 與一:「では、まず藏成技監のもとで見習いとして働きなさい。それでよいか?」 末彥:「はい。」 與一:「信一、宮地を君のそばにつける。よく教えてやってくれ。」 信一:「承知しました。」 與一:「廣井先生の体調はどうか?」 末彥:「先生は今もお元気です。」 12、日劇 時:大正十四年九月中旬某週午後 △烏山頭出張所の事務室で執務中、突如大地震が発生し、建物が激しく揺れる。棚が倒れる。 阿部:(動揺して)「地震だ!地震です、所長!」 與一:「慌てるな。全員、屋外へ避難しろ。」 △職員たちが一斉に外へ避難する。 政夫:「所長、各工事現場はどうなっているのでしょうか?」 與一:「それが一番心配だ。あとで建物に戻り、電話を待て。」 △地震が収まった後、職員が戻ってくる。数分後、電話を待つ。 與一:「阿部、湯本、電話回線が損傷している可能性がある。すぐに烏山嶺トンネルと堰堤排水トンネル工事現場へ行き、被害状況を確認し報告せよ。」 △湯本と阿部:「はい!」と答え、すぐに出発する。 與一:「簡吉、医務所へ行き、医療スタッフに連絡し、応急器材と薬品を持って出張所へ来て待機するよう伝えろ。」 簡吉:「はい、すぐに行きます。」
信一:「擔架を担ぐ者は急いで来い。動作を速くしろ。坑道の中にはまだ負傷者がいる。外へ運び出さなければならない。」 △信一は数人の労働者を呼び集める。 信一:「お前たち数人、こっちへ来い。掘削道具、ロープ、担架を準備しろ。俺と一緒に坑道へ入って人を救出する!」 △信一と宮地末彥は直ちに一隊の労働者を率いて坑道へ入る。その時、湯本政夫が小走りで、息を切らしながら急いで烏山嶺坑道入口に到着する。 政夫:「宮田監工、ここはどのような状況ですか?」 14、日戲 △湯本政夫は急いで烏山頭出張所へ戻り、息を切らしながら八田所長へ報告する。 政夫:「報告いたします、所長。烏山嶺坑道工事において、大倉組監工の宮田が申すには、施工中の坑道が強い地震によって破壊され、内部に数カ所の崩落があり、落盤は非常に深刻です。工地主任と数名の労働者が坑道の最奥部に閉じ込められております。」 阿部:(息を切らしながら)「堰堤排水坑道も同様に損傷し、負傷者が出ています。今回の地震は非常に強力です!」 與一:(厳しい表情で)「宮本、林信義と数名の労働者は本当に坑道に閉じ込められているのか?」 政夫:「はい、所長。宮本がそのように申しておりました。藏成監造と宮地はすでに小隊を率いて坑道へ救助に向かっております。」 △その時、簡吉が十数名の医護人員を連れて到着する。 與一:「お前たちはマスクと酸素ボンベを持っているか?」 與一:「よし。お前たちは二組に分かれろ。佐久の組は私と政夫について烏山嶺坑道へ向かえ。大澤武雄の組は阿部技師について堰堤排水坑道へ向かえ。」 △佐久太郎と大澤医師は声を揃えて「はい!」と答え、医護人員はすぐに装備を背負う。 地震により烏山頭堰堤排水坑道および烏山嶺坑道は部分的に損傷し、壁面防護板に亀裂が生じた。 與一:「中島技師、あなたと簡吉は出張所に残り、連絡業務を担当しろ。」 △八田與一と阿部技師はゴム製のヘルメットを装着し、それぞれ医護人員を率いて出発する。 15、日戲 △八田與一、湯本政夫および医護人員が烏山嶺坑道入口に到着する。 與一:「宮田監工、藏成監造の隊はどれくらい前に坑道へ入ったのか?」 與一:「宮本、お前は坑道入口に残り、現場の人員配置を指揮し続けろ。政夫と佐久医師、二人は私と一緒に入る。」 △三人は声を揃えて「はい!」と答え、すぐに與一とともに坑道へ入る。 與一:(肩に十字鎬を担ぎながら)「政夫、医師の酸素ボンベを持ってやれ。」 △三人は数カ所の崩落を通過し、小規模な落盤を避けながら進む。その時、再び余震が起きる。 政夫:(壁を支えながら)「所長、また地震です!」 △三人はさらに坑道奥へ進み、やがて奥から光が見える。 政夫:(興奮して)「所長、あれは藏成監造たちに違いありません!」 △三人はすぐに藏成信一の隊と合流し、担架に林信義と数名の労働者が横たわっているのを見る。 與一:「藏成監造、信義の傷はどうだ?」 與一:「信義、しっかりしろ、しっかりするんだ。」 佐久:(かがんで診察しながら)「外傷はそれほど重くありません。まず副木で固定します。」 △佐久医師は包帯を取り出し、政夫と宮地が厚い木板を二枚渡す。 與一:「他の労働者の傷はどうだ?」 佐久:(かがんで木板を固定しながら)「まとめて処置します。」 與一:「信義の処置が終わったら、坑道から出るぞ。」 △八田與一一行は坑道出口へ向かって移動する。 16、日戲 △烏山頭医務所の手術室前の廊下で、八田與一と数名の幹部が座ったり立ったりしながら待っている。 その時、簡吉が秀子と米雅を連れて到着する。 米雅:(心配そうに)「兄さん、信義の怪我はどうですか?」 △手術室の扉が開き、一同が駆け寄る。林信義は看護師により手術室から運び出される。 與一:「佐久医師、林信義の傷はどの程度深刻なのか?」 米雅:「医師、どのような後遺症ですか?」 米雅:「二哥、信義を危険を冒して救出してくれてありがとうございます。」 秀子:「米雅、医師の話では長期の療養とリハビリが必要とのことです。きっと神様が彼を回復させてくださいます。」 了解,直接給你**完整逐句日文翻譯(不省略、不意譯、不重複)**如下: 17、日戲 時:大正十四年九月中旬某日下午 △山形要助打電話來,中島力男接起話筒。 山 形:「私は山形局長だ。しばらく電話をかけ続けていたが、ようやくつながった。」 △阿部貞壽が外から入ってくる。 力 男:「阿部技師、山形局長からお電話です。」 △中島力男は受話器を阿部貞壽に渡す。 山 形:「阿部技師、明日そちらへ負傷者の見舞いに行く。大倉組の喜八郎および鹿島組の精一の両総裁も同行する。」 18、夜戲 時:大正十四年九月中旬某日夜間 △烏山頭医務所病室にて。 林信義:「兄さん、申し訳ありません。私がこのような怪我をしてしまい、皆さんにご心配をおかけしてしまいました。」 19、日戲 時:大正十四年九月中旬某日午後 △烏山頭出張所会議室にて、土木局長山形要助が烏山嶺トンネル工事組合監造・藏成信一の報告を聴取している。 信 一:(トンネル模型を指しながら)「今回の強烈な地震により、施工中のトンネルに局部的な崩落が多く発生しましたが、所長が当初から採用した国外最新の防護板工法のおかげで、地震による被害は相対的に軽減され、施工人員の重大な死傷は発生しておりません。私と湯本技監が被害状況を調査した結果、およそ一か月で全面復旧可能であり、トンネル掘削工事を継続できる見込みです。」 △藏成信一が壇上から降りる。白木原民次が壇上に上がる。 民 次:「私が申し上げることは、藏成監造がすでに大半を述べております。私は所長の先見性に感服しております。防護板工法は材料費こそ高いものの、施工効率が高く、安全性も相対的に高いものです。私が監造する堰堤排水トンネルは被害が軽微であり、およそ十日で復旧可能です。」 △白木原民次が壇上を降りる。八田所長が山形局長に登壇を促す。 山 形:「大倉組喜八郎総裁、鹿島組精一総裁、各位大圳組合幹部の皆様。先ほど二名の監造の報告を拝聴し、私は非常に満足しております。突発的な自然災害においても、避けがたい損害はありましたが、皆様はその被害を最小限に抑える努力をされました。総督および総務長官も烏山頭工事の被害状況を非常に懸念しておられましたが、これで安心して報告することができます。」 与 一:(起立し壇上へ向かう)「山形局長より大圳組合の作業チームを評価いただき、感謝申し上げます。今回の地震により、我々が試練に耐え得ることが証明されました。」 △会場から盛大な拍手が起こる。 喜八郎:「山形局長、今回の地震では施工中トンネルに一部崩落がありましたが、影響は大きくありません。これは八田所長の深謀遠慮による防護板工法の採用のおかげであり、大規模崩落および重大事故を防いだものです。」 山 形:「喜八郎総裁のおっしゃる通りです。私は当初下村長官に八田を推薦し、一流の水利専門家である八田にこの超大型ダムの設計を任せましたが、八田所長は実に先見の明があります。」 20、日戲 時:大正十四年十一月中旬某日午後 △烏山頭宿舎区にて、米雅が乳児を抱き、林信義と共に宿舎の居間で与一・信一・簡吉と面会している。 林信義:「八田長官、今は工事現場が最も忙しい時期ですのに、わざわざ私を見舞いに来ていただき、本当に申し訳ありません。」 |
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| ( 創作|小說 ) |













