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伊坂幸太郎作品--『實驗4號』
2008/05/13 17:51:42瀏覽284|回應0|推薦2

近來「死神的精準度」上映後,想必伊坂幸太郎作品也水漲船高,除了過去一些作品外,介紹一本新作!先貼再分享!

『実験4号』(伊坂幸太郎・山下敦弘/講談社)



本作は"Theピーズ"の『実験4号』に捧げられた、小説と映画のコラボ作品である。
伊坂幸太郎『後藤を』と山下敦弘監督の『It's a small world』。
どちらも今から100年後の日本、過度に温暖化の進む地球から人々は新天地・火星へ移住し、
残された地球には荒廃の雰囲気が漂っていた。



『後藤を待ちながら』
二人の男が後藤の帰りを待っている。
かつてともにロックバンドを組んでいたギタリスト・後藤が、火星から帰ってくるかもしれないと期待して。
しかしもう三年、後藤の姿は見えない。
「ロックンロールを意訳すると?」
そんなくだらない話を続けながら、二人は仲間をひたすら待つ。
あるとき、彼らが練習場所にしている小学校の校庭で、タイムカプセルが発見された。
"Theピーズ"という20世紀のバンドのインタビュー記事が、そこには詰め込まれていた。



『It's a small world』
その小学校には、三人の子どもと一人の若い女性教師、そして用務員が一人。
明日の卒業式で、「アビちゃん」と呼ばれている六年生の少年が地球を去る。
残る子どもは二人、幼い仲間たちを思い彼の心は痛む。
あと二日・・・・子どもたちは懸命に卒業式の準備をするが。





Theピーズのファンならば、きっと何倍も本作品集を味わえるのだろう。
『実験4号』の曲は好きだけれど、それしかTheピーズを聞いたことがない私には、
この作品集を楽しむための資格に欠けているようだ。
小説、映画、小説、映画と繰り返してみることで、それぞれの語りの外にあるものを何とはなく感じた気はするが、
「ファンならば買うべき」とまでは言い切れない。
どちらかというと伊坂のファンよりも、山下監督のファンにとっては価値があるかもしれないと思う。
実際正直なところ、『後藤を待ちながら』よりも『It's a small world』の方が心に響いたのだ。
けれど、私が伊坂を好きだと思う度合いより、伊坂がTheピーズを好きだと思うそれのほうが、
はるかに強いんではないかと、そう感じさせるような愛が詰まっていることは保証する。


世界はちっちゃいけれど、それでも。
「続くよ」ってね。
( 休閒生活雜記 )
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引用
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