網路城邦
上一篇 回創作列表 下一篇   字體:
 そうと決めたらば、さっさと彼のも
2018/07/09 19:19:39瀏覽32|回應0|推薦0
そうと決めたらば、さっさと彼のもとへ行くべきだ。サキカはゼウスを一瞥する。彼まで共に行く必要はない。「ゼウス、ここは任せました」この場には、千を遥かに越える家庭相数の生徒がいるのだ。冬也の護衛一人では心配である。「……無理はせぬようにな」「えぇ」口先だけで返事をして、サキカは転移魔法を詠唱破棄した。赤黒く染め上げられた地面に、肉塊の山ができている。その中央で大剣を振り上げる彼の、月明かりで浮かび上がるシルエットは、まるで死神のように見えた。立ち上る、生臭い血肉の臭いに顔を歪めながら、小声でその名を呼ぶ。「【黒アゲハ】」右手に喚び出したそれは、闇に溶け込む漆黒の刀。魔力を流せば、己の魔力の色へと変貌を遂げる。身体強化を施して、戦線を駆け抜けた。靡く刀の黒い飾り紐も徐々に銀へ染まり、刀は切れ味を増していく。──振り上げたそれを、ロードの背後から飛びかかろうとしていた魔物の首へ、振り下ろした。呆気なく絶たれた首は地面に転がり落ち、白い何かが覗く断面からは血飛沫が飛び散ることもない。「っ総帝様!?」こちらの存在に気がついたロードが声をあげる。彼は息を切らしていた。やはり体力的に限界が近そうである。.
( 創作散文 )
回應 推薦文章 列印 加入我的文摘
上一篇 回創作列表 下一篇

引用
引用網址:https://classic-blog.udn.com/article/trackback.jsp?uid=annachoi93&aid=113169634