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渡辺千明の『ニーセーター―─若者たち―─』(日文)
2013/03/10 21:29:52瀏覽725|回應0|推薦0

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『ニーセーター―─若者たち―─』企画意図
                                                                                             渡辺千明
 日本映画がその売り上げ、クオリティーともどん底にあえいでいた1970年代、その状況を打破するには新しい世代の登場・育成しかないと考えた我が師・今村昌平は、1975年、その私財を投げ打って「日本映画学校」を設立した。
 今村の呼びかけに応えてその学校に勇躍入学した私は、彼の影響下に「骨のあるエンターテイメント」の監督たらんと志を立てた。
 「骨」―─すなわち強固なテーマ性、そして「エンタテイメント性」―─見る人々を笑わせ、あるときは泣かせ、またあるときは深い感動を与えて、明日への活力を獲得させる「映画」が真の力を持つ位相である。
 そして、往々にして矛盾をきたすその二つの要素―─「テーマ性」と「娯楽性」は、良きシナリオを書くことで必ずや矛盾なく統一されるはずだというのが私や今村の志であった。
1979年4月、私の前についにその「志」を十分に果たすに足る題材が現れた。
 日本・沖縄で二人組の青年が、鑑別所に収容中の少女を「強奪」、連れ去るという事件が発生―─!
 そこには、妊娠中絶が既に決定していた、少女の体に宿っていた赤ん坊の命を救うというヒューマンな動機と、同時に先の大戦で20万人もの死者を出した沖縄という島に伝わる「命こそが宝」という哲学があった。
 まさに「テーマ性」と「エンタテイメント性」の奇跡的な結合!
 沖縄は地理的にも日本本土よりはよほど台湾に近い島である。
私の取材によれば、彼らの逃走を助けた仲間には、台湾への逃亡を試みた者もいたという。
 まさに「台湾」―「日本」の国境(ボーダー)を軽々と越えたヒューマニズムと若さの力。
私たちは、この実話をベースに、「テーマ性」にも「娯楽性」にも富んだ、まったく新しい「アジア映画」を創造したい。
 きっとそれは、日本や台湾に限らず、全アジア、いややがては―─否応なくグローバル化が進む―─全世界の若者たちに熱狂的に迎えられることを確信する。
                                                    *

( 在地生活亞洲 )
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