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あの頃、君を追いかけた(日文)
2011/12/17 20:03:30瀏覽3715|回應0|推薦3

這篇文章巳在日本台湾新聞登載、請勿翻印!謝謝!

本文は、台湾新聞日本に掲載されています。ありがとうございました。

九把刀(ギデンズ)監督、初監督作品で台湾映画記録を破るか

 2010年に制作され、今年夏から台湾で公開されると、たちまち空前の4億元(約10億円)の興行収入をあげた青春映画「あの頃、君を追いかけ(You Are the Apple of My Eye)(原題:那些年、我們一起 追的女孩)」。その後、香港でも上映され、これまたこれまでの台湾映画の記録を塗り替える2億元(約5億円)の興行収入をたたきだした。さらにシンガポール、マレーシアでも公開され、興行収入約2.5億元(約6億円)と大きなブームを巻き起こしている。これまで多くの作品を書き、台湾で人気の作家、九把刀(ギデンズ、本名:柯景騰)が、今回初めて脚本、監督を行い、すばらしい映画作品に仕上げた。年齢が30代前半と若く、90年代の台湾を舞台に自分の過ごしてきた青春を振り返った作品を生み出した。九把刀監督に作品の狙い、ヒットの要因などを聞いた。

Q この作品は監督の自伝的な小説をベースにしたものと聞いているが、その意図、ねらいは何ですか?

 6年ほど前、同級生の好きだった女性の結婚式に参加したことがキッカケです。その彼女への思いをつづった小説「那些年、我們一起 追的女孩」を書いたのが2006年。この小説をベースに自分で映画化しよう思い立ち、脚本を書き、制作チームを編成し、資金を集めました。準備から制作まで時間がかかりました。この作品から何かを得るというより、皆に気に入られるような作品を作りたいと思っていました。自分の国、台湾では絶対成功すると思っていましたが、香港やシンガポール、マレーシアでも大ヒットしたのには驚きと同時に、国がかわっても若者たちが感じるものは一緒なんだと分かりました。

Q この作品の背景は90年代、今から20年前のことですが、監督にとって「青春」とは振り返るものなのでしょうか、そして青春とは何でしょうか。

 私はプロの監督ではないので、この映画を通してまず演者、スタッフ全員に私が育った場所に来てもらい、演者も当時と同じ格好をしてもらいました。私が生活した場所・時代にもどってもらい全てを再現しました。つまり、私の青春そのものを再現してもらいたかったのです。ロケは15年前に私が育った台湾中部の彰化県で行いました。

Q この作品のPV(音楽ビデオ)を見ましたが、主演のコー・チェントン、女優のミシェル・チェンなどのキャステイングが素晴らしいが、監督の好みで決めましたか。準備期間、撮影期間や苦労した点なども。

 まず先に決めたのは私が好きだった、女学生役のミシェル・チェンです。どうしてかというと、多くの場合、映画で重要な女優役は、投資家がこの子がいいとか、あれこれ口を出すことがあり、なかなか決まらないことが多いんですね。彼女と私は同じ芸能事務所に属しており、普段の素顔を見ています。すっぴんの時でも美人だと知っていたので、ヒロインにするのはベストだと思いました。男優のコー・チェントンは、2名有力候補がいましたが、最終的には、もし恋愛をするなら、どちらを選ぶか彼女に聞いて、最終的にコー・チェントンに決まりました。その意味で彼女は私にとって「幸運の女神」と言っていいでしょう。
また、先輩の有名な監督の作品を見たり、演出や映像の作り方を聞くと、こうしたほうがいいなど、アイデアの点で縛られるので、一切見たり、聞いたりせず、独断で進めていったのが良かったのかもしれません。ただカメラワークだけ、どのように撮るのかは気にしました。何人かのカメラマンに声をかけましたが、自分は新人だし有名でもないので、皆さん、何かと理由をつけて断ってきました。その中でドラマだけをとってきたカメラマンがやってもいいとい言ってくれました。
制作チームも映画系ではなくPVやCM関係の人たちで、助監督の2名は自分の親友でした。カメラはRedOneで、音楽に関しては、台湾在住の日本人の木村充利氏に参加してもらいましたが、サビの部分を3回書き直してもらい、それが大ヒットしているのでとても感謝しています。
準備期間は10か月ほどあり、資金集めも同時にやったので、その間に俳優を集めてリハーサルを何度も繰り返しました。そのおかげで、撮影は45日で終了。制作費はPV及び宣伝広告費を含めて総予算でNT5000万=1億3000万円ぐらいでした。

Q いま日本の若者たち、高校生たちは携帯やゲームに狂い、女高校生たちは援助交際をしたり、ある意味で倫理観、価値観がめちゃくちゃになっています。そのような日本の若者たちに何かメッセージはありませんか?

 日本のアニメの「ワンピース」を繰り返してみてください。そこで私は夢を追うことを教えてもらった。夢を希望を追い求めてください。自分は夢を実現するため実践している。若者なら、夢を追い求めて戦い続けてください。

Q 次の作品の予定は。

 よく青春映画はヒットするよ、といわれてきましたが、香港の興行TOP10の中で青春映画はこれだけで、ほかはカンフーとかCGを使ってのビジュアルでお客さんを惹きつけるものしかありません。青春映画やラブストーリーは心をこめて作らないと理解されないし、ヒットしません。当面は成功したのでちやほやされると思うので、2-3年してから初心のピュアな心で次回作を考えます。

Q 監督はまだ独身だそうですが、女優のミシェル・チェンなどは恋愛対象にはなりませんか?

 もう付き合って6年くらいの彼女がおり、この質問の答えで彼女と別れたくはないです(笑)。

<作品解説>
人気作家、九把刀(ギデンズ)の自伝的小説を作家自身が監督して映画化。1990年代、台湾中西部の彰化を舞台に、男女7人の高校生が繰り広げる甘く切ない青春ラブストーリー。台北映画祭2011観客賞受賞作。
<あらすじ>
コートンにはシェンに熱をあげている親しい友人が何人かいる。コートンの友人たちは彼女を追って、チンチェンの中学から高等部に直接進んで一緒に行動する。もともとやんちゃなコートンは、ホームルームの教師に優等生のシェンのすぐ前に座るよう命じられる。シェンに彼を見張らせるためだ。ふたりは当初ぎこちなかったが、コートンは次第にシェンのことが気になる。彼女はいつも彼に一所懸命勉強するようプレッシャーをかけていた。一方、シェンはコートンが示す対照的な価値観に好感を抱くようになる。やがてコートンはシェンを追いかけ始めるが・・・。
<まとめ>
 2008年の「海角7号」の大成功以降、台湾映画は以前に比べて毎年2倍近い制作が行われており、若者を中心に自国映画を見直すように変わってきている。作品もコメディーから、ラブストーリー、ドラマ、ヤクザものとバラエティーに富んできている。この作品は、台湾のみならず、香港、シンガポール、マレーシアとアジア圏の若者たちに好評に受け入れられており、国が変わっても若者の根幹には大きな変化がないように思える。しかし、翻ってこの作品を日本で公開したとしたら「日本の若者は価値観がバラバラで、これを受け入れる余地があるか、難しい」と輸入配給業者の方がいみじくも語っている。

              [TPPC 日本代理 十川恒憲]

 

 

 

 

 

( 在地生活亞洲 )
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