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馮凱の陣頭(日文)
2012/07/16 19:52:41瀏覽1678|回應0|推薦0

 

這篇文章巳在日本台湾新聞登載、請勿翻印!謝謝!

本文は、日本台湾新聞に掲載されているので、許可なしで使わないでください。ありがとうございました。

「台湾での上半期TOP配給 台湾映画『陣頭』馮凱(フング カイ)監督に聞く」

~ 宗教的なパフォーマンスを、現代的アートにまで高める ~

専訪 創下台湾上半年最佳票房電影-『陣頭』馮凱監督

 

テレビディレクターとして約2000以上の作品を手がけている馮凱(フング カイ)監督は、昨年台湾映画「陣頭」(ディンタオ)を初監督し、今年初めより台湾国内で上映。上半期では洋画を抑えてトップの配給収入をあげた。馮凱(フング カイ)監督に作品の狙い、この作品の何が受けたのかインタビューした。(2012.6.4

 

Q宗教行列という伝統的なイベントをテーマに、太鼓やダンスという現代的な要素を加え

、楽しいエンタテイメント映画になっている。このテーマは監督のオリジナルなのか、オリジナルは別にあり、監督はそれをベースにして改訂したものなのか?

もともとは、台中(台湾中部)に実在する「九天民族技芸団」という組織があり

そこで、実際に起こったことのいくつか聞いていたが、面白いテーマなのでゆくゆくは映

画化したいと思っていた。3年前から自分で取材を少しずつ行く、それをストーリーに直し

て、1年半後にやっと映画化することができた。撮影は20114月に約45日間かけた。

撮影はメインが35mmフィルムで、一部はデジタルで撮影したが、仕上げはQualityにはこだわりDI処理を行った。私はTVドラマの監督で、これまで合計2000時間のTVドラマの監督をしているが、今回映画の初監督を行った。カメラマンはコマーシャルや音楽ビデオをメインに撮っている金鑫氏に初めて回してもらった。

 

Q映画を通してバラバラの価値観をもつ若者たちが太鼓を演奏することを通して助け合い、

まとまり、一生懸命に練習することの重要性を訴えており、楽しいと同時にとても共感が得られた。現代ではなかなかそのようなまとまりや友情はストレートに表現しにくいテーマですが、これはどのように考えましたか?

もとは、この作品は陣頭という宗教的な意味あいをもつイベント、儀式だが、狙っていたものは、宗教的なものからもう一歩すすんで、技を競うハイレベルのパフォーマンスとして一般的に受け入れてもらいたいと考えた。どちらかというと、台湾ではこのようなパフォーマンスをやる人たちは、勉強が嫌いで、登校拒否、家庭でも学校でも見捨てられ、社会的にも問題がある不良といわれる人たちがやるものと通念的に思われているが、実際はこのような努力の過程を通して、不良といわれる人たちでもすばらしいパフォーマンスを通して、社会にその存在意義、価値を認めてもらいたいとうことを表現したかった。完成した作品は自分では100%満足しているというわけではないが、陣頭をやる若者たちは、決して不良、落ちこぼれの人たちではなく、何かを目指して努力する人たち、であるというイメージを訴えることは、ある程度成功したのではないか、と思う。

 

Q日本では昨年3.11東日本大震災があり、それ以降、家族の絆、友達との友情や絆の大切さが見直されているが、台湾でも状況は同じでしょうか。この作品を通して監督は、友情の大切さ、努力、家庭の絆などを直接訴えたいと思ったのか?

自分ではそこまでは考えていなかったが、台湾人は家族がとても重要という伝統があり、この陣頭のグループも一種の家族みたいなもので、言葉ではあれこれは言わないが、行動することで自分の思っていることを示すことが大事である。中国では前向きのプラスの力が大事という表現があるが、この作品を通して、その考え方の重要性を感じてもらいたかった。人生には誰でも大なり小なり挫折もあるだろうが、どんな場合でも前向きの信念を持つことが大切だ、といいたい。

 

Q陣頭では太鼓を叩くシーンが何度も出てくるが、日本の和太鼓の叩き方、リズム、雰囲気を強く感じたが、和太鼓の影響などはあるか?また、俳優の太鼓の叩き方、リズムなどは素人のレベル以上に感じるが、練習はどのようにしたのか?

九天民俗技芸団は以前から日本の和太鼓グループと交流があり、リズムや叩き方などの影響はうけているとは思う。ただ、陣頭の太鼓は「陣頭(じんたう)(つつみ)」といい、庶民の喜び、怒りなど感情を表しているが、日本の和太鼓は仏教の無の世界を表しているようであり、流れているものは違う気がする。俳優陣には陣頭鼓をマスターさせるために3か月間、毎日10時間くらい集中練習してもらった。それゆえ、陣頭鼓を叩かせるシーンには吹替えは使って

いません。Endingの全員のパフォーマンスでは、1名だけ「九天民族技芸団」のメンバーがはいっているが、残りはすべて俳優たちで叩いています。

 

Q主演の俳優陣は、決してハンサムはないが、個性的で親しみやすい人たちだが、

Castingの基準はどうですか?

このようなパフォーマンスは特別のことではなく、普通の日常世界でおきたことであり、特別な人たちを選ぶというのではなく、普段そばにいる人たちがテーマであり、その基準で俳優を選んだ。

 

Q総制作予算はどのくらいか?また、これまでのBox Office(配給収入)はいくらくらいか?

制作費と広告宣伝費を合わせて5000NT(約1億3500万円)で、Box Office(配給収入)は台湾で1月20日から4月末までの約3か月で3億2000NT(86500万円)で、いま6月時点マレーシアとシンガポールで上映中であり、6月後半から香港でも上映されます。これにDVDが加わります。台湾映画で上半期ではTOPになると思います。

 

Qこれからの取り組んでみたい制作テーマなどは?

温泉を舞台にして、「流し」の音楽を演奏している人をテーマにしてみたい。もう数は少ないが、まだ北投温泉(台北近郊の日本統治時代に発達した)に残っている。昔の北投温泉では沢山いたようで、昔の歌手は「流し」の出身が多かった。音楽は少ない言葉による歌詞とメロディーで人を感動させる要素があり大変魅力的なテーマだ。

( 在地生活亞洲 )
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